老化と活性酸素の関係

活性酸素と老化の関係ってご存じですか?

人が呼吸することによって身体に入った酸素が代謝の過程で活性酸素に変わり、細胞やDNAを「サビ」させてしまう反応を酸化と言います。
この活性酸素は、カラダのあらゆる部分を酸化させる原因物質で、肌のシワや、悪玉コレステロールの増加も、この活性酸素が原因のひとつです。

 

呼吸によって1日に500ℓ以上の酸素を体内に取り入れているといわれています。その酸素を使って食事で摂った栄養素を燃やし、エネルギーを作り出していますが、この過程で取り入れた酸素の約2%分が強い酸化作用を持つ活性酸素に変わるといわれています。
活性酸素は、体内に侵入したウイルスや細菌を退治する良い働きもしますが、増えすぎると老化を加速させてしまいます。

活性酸素によって細胞が攻撃されると、細胞膜の脂質が酸化して、細胞が栄養素と老廃物の出し入れをスムーズにできなくなり、老朽化します。また、細胞の核の遺伝子が傷つけられて、細胞が変異したり、死滅したりします。

活性酸素増加の原因となるもの

活性酸素を増加させてしまう要因はたくさんあります。

・偏った食事(揚げ物、添加物の多い食品)
・紫外線
・激しい運動
・運動不足
・喫煙
・適量を超えた飲酒
・排気ガス
・ストレス
・肥満

酸化ストレスによって身体に起こること

・老化
・しわ
・シミ・ソバカス
・アルツハイマー
・疲労
・動脈硬化
・ガン
・糖尿病
・パーキンソン病
・肥満
・不妊

 

歳を取ると、活性酸素に対抗する体内の力が減退し、老化が加速する

40代になって、老化の加速を実感される方が多くいらっしゃいます。
これは、30代まであった活性酸素を自然に取り除く抗酸化酵素が、40代になると急に減少してしまうからです。
抗酸化力が減少してしまうと、除去しきれなかった活性酸素が毎日溜まっていきます。
そして老化のスピードが加速して一気に老けてしまうのです。

酸化が進むと、活性酸素を消去しようとするメラニンが増えてシミをつくってしまったり、肌荒れ、くすみ、シワ、たるみを引き起こし、老化を早めます。また、体にも影響を与え、がんや動脈硬化などのリスクも高めます。

体内で活性酸素と戦う酵素が作られにくくなるからこそ、年齢を重ねたら食事から抗酸化作用(活性酸素による酸化を弱める働き)がある食品を積極的に摂り、活性酸素が増加する要因となる生活習慣を改善していくことが大切です。

活性酸素による酸化ストレスを軽減する方法

体内の抗酸化力を高める抗酸化力のある栄養素を摂取する

抗酸化作用がある「抗酸化物質」は成分で分けると大きく3つに分類する事が出来ます。
「ポリフェノール類」、「カロテノイド類」、「ビタミン類」がその代表的成分です。

①ポリフェノール

イソフラボン:大豆
アントシアニン:アサイー、シソ、ブルーベリー、グランベリー
サポニン:大豆、小豆、オタネニンジン
セサミン:ゴマが代表的
レスベラトロール:赤ワイン
ルチン:そば
リグナン:ごま
タンニン:紅茶、ウーロン茶

②カロテノイド類

a-カロテン,β-カロテン,γ-カロテン:緑黄色野菜
リコピン:すいか、トマト
β-クリプトキサンチン:柿、ビワ、パパイヤ
ルテイン:そば、ホウレンソウ、キャベツ
ゼアキサンチン:パパイヤ、マンゴー

③ビタミン類

ビタミンA:モロヘイヤ、ニンジン、バジル、ホウレンソウ、春菊
ビタミンC:アセロラ、レモン、ケール、ニガウリ、キウイ、赤キャベツ
ビタミンE:すじこ、いくら、モロヘイヤ、カボチャ、たらこ、赤ビーマン、ピクルス、鯛

これらの抗酸化成分を含む食材にはそれぞれ別々の役割と働きがあるため、日々いろいろな食品から抗酸化成分を摂取しましょう。偏らずに食べることが最も大切なポイントです。

疲れやストレスをためないように規則正しい生活をする

人間は睡眠をしっかりととることで、「メラトニン」というホルモンを生み出します。
このホルモンには抗酸化作用、つまり酸化ストレスに対抗してくれる働きがあります。
睡眠をしっかりとり、規則正しく生活することは、老化予防としても有効なのです。

 

 

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